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今回のテーマは、収納です。
マイホーム購入の際には、よく奥様が気にしていらっしゃいます。収納量が充分な量か?といったところです。
もちろん、家族構成や荷物の量によって、各家庭毎に必要量は異なるわけです。さらには、整理能力にも影響されます。私は、几帳面な正確なのできっちり整理しておかないと気がすまないタイプです。
でも、出したら出したまま、ちらかしたまま、といった生活をされていたり、とりあえず収納に押し込んでしまえ!って方の場合は、無駄な使い方になっているかもしれません。
ここでは、そういった個人差については、ひとまずおいておきます。
よく「収納率」という言葉が使われますね。これは、専有面積のうちに占める収納面積の割合なのですが、計算方法によっては、いくらでもこの収納率を操作できます。
ですから、もし、パンフレットなどに収納率が記載されていたとしても、できれば自分たちで計算してみてください。
まず、専有面積ですが、一番良いのは、有効面積で計算することです。壁の内側の面積を有効面積と考えます。でも、これをパンフレットで計測するのは、少々、面倒です。ですので、理想は理想としておいといて、パンフレットの表示面積(壁芯の面積)でOKです。
で、次に、収納の面積ですが、パンフレットの間取図を見てますと、いろんなところに収納があります。でも、ここで計算に入れる収納は、床から天井までが収納となっているものに限定してください。 |
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例えば、トイレの棚やキッチンカウンターの下の収納は含みません。本来ならトランクルームも含まないで計算したいところですが、玄関脇にあって、月額使用料がかからないものであれば、計算に含めても良いでしょう。
そして、気になる収納率ですが、一般的には7〜8%程度必要と言われておりますが、これは私もほぼ同じ考えです。8%程度あれば充分だと考えます。理想は、もう少し・・・、となるのですが、専有面積が大きなものでないとそんな数値は満たされることがほとんどありません。
6%程度のものが非常に多く、6%を割り込むこともよくあります。子供が小さいうちは良いけれど、将来的には不足してくることが考えられます。
前にもお客様が、「子供がいないし、余ってる部屋を納戸代わりにするから。」と仰ってました。
「子供さんが生まれて、大きくなったら?」に対しては、「そのときに考えるしかないなぁ。」と。
マンションは、増築できません。そのときに収納を増やすということは、 どこかの部屋を削ることになります。実際にそういうことが可能な専有面積なのか?を確認しているのなら良いですが、現実的には難しいことが多いでしょう。居住空間を小さくすれば、快適性が失われますから。
このように考えていくと、収納は自分たちにとって必要な専有面積の大きさに大きく関連していきます。自分たちに必要な条件をこれで1つ考えておきましょう。 |
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