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誰もがマイホームを買おうとして気になるのが、その物件のお値段。この価格が高いのか、安いのか、妥当なのか?
スーパーで買い物するだけでも、値段については敏感に反応するものですから、マイホームという大きな買い物をする上で、値段について気にするのは当たり前でしょう。
よく、
「このマンションの価格って、妥当ですか?」
と質問されることがある。
今回は、新築マンションの場合に、その価格が高いかどうか?を判断するための1つの目安をご紹介します。
新築マンションの場合、少なくとも10数戸、多ければ1000戸以上もの住戸が販売されていることがあります。もちろん、売る側としては、全てを販売してしまいたいわけですね。
でも、あまりに早く売れすぎてしまうと、それはそれで「全て良し!」とは言えない事情があります。
例えば、来年7月に完成するマンションを今年の7月に販売開始したとします。完成まで1年ありますよね。青田売りの多い新築マンションの販売ではよくあることです。 |
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で、このマンションが今年の8月に全戸完売!なんてことになったら、売る側としては早く売れすぎたわけです。
早く売れた原因は何か?
もっと高くても売れたのに、価格設定を安くしすぎたわけですね。
逆に言うと、買った側からすれば、もっと高くても売れていたであろうマンションを安く買えた、とも言えます。ちょっと得した気分になりませんか?
つまり、価格が妥当かどうかは、そのマンションの売れ行きが参考になるということですね。
不動産も当然ながら需要と供給のバランスがあります。供給が多いと価格を下げることになるし、逆なら上がることも。
売る側としては、この辺を予測して、この価格設定ならこれぐらい売れるだろう!と考えているわけです。しかし、その予測は当然ながらはずれることもよくあります。
完成後もいつまでたっても売れ残っているマンションもありますよね。これは、価格設定が高すぎたのです。
売る側は、この価格設定のミスに気付いたとき、値下げしてくることがあります。チラシを見てますと、
新価格発表!
なんて、書いているときがありますよね?これは、もう完全なミスです。先に購入した方にとっては、高く買ってしまったことになります。
今までに、多くのマンションを調査してきた中で、性能・計画などを総合的に見た上で、良いマンションもあれば、悪いマンションもありました。
しかし、そのマンションの良し悪しと売れ行きとは、必ずしも一致しません。なぜなら、購入の判断は、マンションのレベルだけではなく、価格や立地など、ほかの条件も一緒に考えるからです。また、良いマンションかどうかを見分けることが難しいということもあるかと思います。
ただ、自分の買った(もしくは買おうとする)マンションが、安く買える方がいいですよね?
購入前には、そのマンションの売れ行きもできるだけチェックしたいものです。但し、モデルルームにある「バラの花」はあてになりませんよ。事実と異なるサクラであることが多いですから。
バラではなく、サクラですね。 |
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